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犬飼の滝と和気公園

 

龍馬とお龍も訪れた犬飼の滝

 

牧園町の妙見温泉から少し奥に入った所にある犬飼の滝は、坂本龍馬とお龍が新婚旅行で訪れた地でもあります。

高さ36メートル、高千穂峰を背景に虹色のしぶきをあげ、滝壷は深い緑を湛えています。

そして自然遊歩道を少し歩くと、和気清麻呂(わけのきよまろ)公を祀った和気神社があります。

和気清麻呂は、奈良時代末期から平安時代初期にかけて国の官僚として活躍した人物
です。

称徳天皇の時代、天皇の座を狙う僧侶の道鏡にへつらう者が、「道鏡を次の天皇にすれば国が穏やかに治まる」という宇佐八幡の神託を天皇に述べたのに対し、和気清麻呂はこの神託を確認するために宇佐八幡宮に行き、当初の神託と正反対のお告げを持ち帰りました。

それを聞いて怒った道鏡により、清麻呂は大隅の国に流されます。

途上、道鏡の使者から命を狙われましたが、突然現れた300匹の猪に助けられました。

やがて天皇崩御後、道鏡は失脚し清麻呂も京に戻されます。

この時の猪にちなんで、神社の境内の入り口には狛犬ならぬ狛猪が神域を守っています。

 

 

23種類もの藤が咲き誇る和気公園

 

4月下旬から5月上旬にかけて、和気神社に隣接する和気公園では、さまざまな種類の藤の花が咲き誇ります。

この藤の花は、和気公の没後1200年を記念して和気公の生誕の地、岡山県和気町の藤公園から100本の幼木を寄贈していただいたもの。

この間、和気公園では「藤まつり」が開催され、多くの人々が訪れます。

 

和気公園
所/霧島市牧園町宿窪田3986
藤まつり実行委員会
電/ 0995-54-6410